トマーシュ・チェルマークさん(チェコ, OCJSプログラマー)
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| トマーシュ・チェルマークさん |
OCJS(オンライン日本語研究センター)開発のプログラミング中に、ちょっと手を休めてもらって、インタビューしました。
ジョン:「今週のニュースレターのインタビューのために、ちょっと時間を割いてもらっていいですか?」
トマーシュ:「いいですよ。大丈夫。」
ジ:「今ちょうどOCJS開発の仕事の最中なのは見て分かるけど、ここでのトマーシュさんの仕事は何ですか?」
ト:「私はプログラマーです。いろんな種類のたくさんのコンピューター関係の仕事があります。プログラミングだけじゃなくて、新しいコンピューターを組み立てたり、YAMASAのサーバーをメンテナンスしたり、いろいろあります。最近はOCJSのプログラミングに集中してます。」
ジ:「OCJSについてと、その開発状況について少し詳しく教えてください。」
ト:「このプロジェクトに取り組んでそろそろ2年になります。私の仕事はプログラミングで、日本語教材のコンテンツは、加藤恵理奈先生と杉田正先生が担当して、協力して仕事をしています。OCJSはIBMのロータス・ドミノでプログラミングされていて、多言語で日本語学習ができる環境を作り上げています。初級の1課から50課までは、もう完成して、今はそれをオリジナルの英語バージョンから5ヶ国語に翻訳している段階です。5ヶ国語は、中国語、チェコ語、ドイツ語、韓国語、スペイン語です。でもまだまだすることはたっくさんあります!」
ジ:「YAMASAの国際部に入ったいきさつは?」
ト:「初めはYAMASAの学生でした。AIJPコースで18ヶ月勉強して、その期間中もコースを修了してからも仕事を探していて、その事をデクランに話したら、その時はまだ開発が始まったばかりの、当時新規プロジェクトだったOCJSの仕事をしないかって、デクランに声を掛けられました。ちょうど仕事が見付かって本当にラッキーでしたね。」
ジ:「YAMASAでの勉強は、どんなものでしたか?」
ト:「いいクラスでした。全くの個人的な意見としては、自分に合う先生、合わない先生というのはありましたが、それは人によって異なるものですからね。」
ジ:「他の学生たちはどうでしたか?」
ト:「良かった点は、いつも学生同士でも日本語だけで話していたことです。これは周りに日本人が居ないときでも、本当に良い日本語の実践になりました。」
ジ:「YAMASAでの勉強は、期待通りのものでしたか?」
ト:「そうですね。私自身が怠け者でなければ、もっとたくさん勉強できたと思います。」
ジ:「日本語に来て日本語を勉強して、そして日本で働くほど、日本の何がそんなにトマーシュさんをひきつけるんですか?」
ト:「私は家電製品が好きです。例えばテレビとかステレオとかパソコンのような。そして日本と言えば、そういう製品では世界でもトップレベルでしょ。だから、どちらかと言えば、日本の伝統文化などより、技術先進国としての日本に魅力を感じていました。ほとんど何も天然資源が無い、こんな比較的小さな国が、技術と良い製品作りで豊かになったことには驚きますね。」
ジ:「日本に来る前から日本語を勉強していましたか?」
ト:「はい。チェコに居るときから勉強していました。」
ジ:「どれくらいですか?」
ト:「ほとんど自学自習で5年ぐらいです。」
ジ:「では、日本に来る前は何をしていたんですか?」
ト:「その頃からプログラミングの仕事もしていましたし、プラハに来た日本人旅行者のツアーガイドも同時にしていました。」
ジ:「日本の生活全般についてどう思いますか?」
ト:「サービスのいい国ですね。人々も親切です。もちろんこれは誰にでも全ての人に当てはまるというわけではないですよ。完璧な国なんてありえませんから。夏は蒸し暑いですけど、個人的に、寒い気候よりは暑い気候の方が、どちらかと言えば好きです。日本の山とか田舎の風景が好きですね。」
ジ:「日本の生活で良くない点を挙げるとすれば?」
ト:「ヨーロッパの常識から考えると、仕事の休みが短いですよね。でもそのことは仕事を始める前から知っていたので、今更文句を言うつもりはないですよ。ずっと日本で生活したいと思っていましたし、夢が実現して本当に良かったです。」
ジ:「日本とチェコを比較して、どんな違いがありますか?例えば、物価とか慣習とか。」
ト:「物価は全然違います。日本の物価は、チェコのだいたい4倍か5倍ですね。家電製品は日本の方が安いですけど、果物なら、チェコと比べて10倍くらい高いです。でもいくら物価が安くても、チェコの平均月給はだいたい55,000円しかないですけどね。生活レベルは、日本の方が高いとは思いますが、その分、一方で必死で長い時間働かないといけないですよね。決してそれが悪いこととは言いませんが、もし家族に何か影響を与えるとしたら、全くいいこととは言えませんよね。」
ジ:「自由時間には何をして過ごしますか?」
ト:「最近ソニーのHi-Fiシステムを買ったばかりだから良く音楽を聴いたり、写真を撮ったり、ジムへ通ったり、山の方はサイクリングに行ったり、友達と会ったり、国内旅行したり・・・。やりたいことがいっぱいあり過ぎて、本当にもっと時間があればなあって思います。」
ジ:「日本で気に入っている場所はどこですか?その理由は何ですか?」
ト:「岡崎からそんなに遠くない田舎や周辺の山が好きです。何度も何度も自転車で行ったことがあるから、まるで第二の我が家みたいな感じすらします。何度も言うように家電製品が好きなので東京の秋葉原にも時々行きますけど、基本的に、静かな環境が好きです。」
ジ:「家族について教えてください。どこに住んでいるとか、何をしているとか。」
ト:「私の家族は、今、プラハ近くの小さな街、クラドノという所に住んでいます。弟は私と同じまだ独身で、プラハで仕事をしています。家には大きな庭がありますから、両親は趣味のガーデニングですることがいっぱいありますよ。」
ジ:「今でもまだYAMASAの学生寮に住んでいますが、どんな感じですか?」
ト:「今、YAMASAヴィラ1に住んでいますけど、一人暮らしなら、スペースは充分ですね。ヨーロッパ人の感覚からすると、冬は少し冷えるので、暖房を使う必要があります。」
ジ:「今後の計画は何か決まっていますか?」
ト:「私自身がその答えを知りたいですね!将来のことは、たくさん事情で左右されるので分かりません。ただ、今のところは、このまま日本に住み続けてOCJSのプロジェクト開発を続けていきます。」
ジ:「いつか将来にはチェコに帰るつもりですか?」
ト:「繰り返しますけど、いろんな状況次第です。日本に居ると家が恋しくなる時もあるし、チェコに戻ると日本が懐かしくなるし。近いうちに、必ず一時帰国する予定ではいます。」
ジ:「YAMASAに勉強に来る人や、日本で働きたいと願っている人たちに向けて、何かアドバイスがありますか?」
ト:「来日前に、日本語を勉強しておけばおくほど、日本に来てからの勉強が楽になると思います。韓国語と日本語は文法がとても似ているそうですが、私には全く別物でした。でも、最後まで決して諦めずに努力を続ければ、必ず日本語を話せるようになります。上達の極意があるとするなら、一生懸命努力することと、絶対にできるようになってやるっていう強い意思でしょうね。」